
このたび「八坂公園前クリニック」を開院することとなりました、院長の荒深景一(あらふか けいいち)です。
私はこれまで、大学病院や救急病院、地域医療機関などで約30年にわたり、主にがん治療や外科手術に携わってまいりました。全国各地で医療に従事する中で、患者さん一人ひとりと向き合うことの大切さを実感し、地域に根ざした医療を志すようになりました。
松山にご縁をいただいてからは、訪問診療や地域診療所での勤務を通じて、地域の皆さまと共に歩む医療のあり方を学ばせていただいております。
「八坂公園前クリニック」では、これまでの経験を活かしながら、出来うる限りのアップデートされた医療情報を取り入れ、皆さまの健康維持と安心のために尽力してまいります。
どんな些細なことでも、お気軽にご相談いただけるクリニックを目指してまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
八坂公園前クリニック
院長 荒深 景一
皆さまに安心してご相談いただけるよう、
スタッフ一同、心を込めてご対応いたします。

「荒深」という名前をご存じの方は、いらっしゃるでしょうか。「アラフカ」と読みます。一説によれば、天正10年、山崎の合戦で、明智軍が壊滅した後、木曾山中に逃げ込み、落ち武者部落を形成した後、一族郎党全員が、荒深と改名し、荒深部落が誕生したそうです。
祖父の頃には既に其の村を離脱していたらしく、私の父も祖父も長男で、明智家直系の長男が村から離れられる訳もなく、恐らく部下血統なのでしょうが…
愛知県は一宮市で産声を上げ、中学高校と地元の公立校で学び、北海道大学に入学致しました。札幌に7年在籍した後、若気の至りと申しますか、是非とも「花のお江戸」で暮らしてみたくて、東京大学第3外科に入局致しました。
その後20年間は、大学と大学傘下の公立病院を行き来しながら、癌の治療手術に明け暮れる日々を過ごして参りました。それと共に3次救急病院在職中には、交通外傷による肝破裂、膵破裂、下大静脈損傷など腹部救急にも従事致しました。
医師として20年、一大決心をして私立の病院、徳洲会病院に入職し、山形を初めとして、鹿児島、宇和島、静岡と、2~3年毎に様々な土地で副院長として、従事して参りましたが、10年を契機に徳洲会を退職し、京都府の丹後中央病院と云う京都大学外科系センター関連病院に就職し、副院長として肝胆膵・胃大腸癌外科を担当致しました。
以上でお分かりになる通り、私は医師人生の大半を癌手術に奉じてきました。地方の診療所医師としては、かなり偏りのある経歴です。
宇和島勤務の頃、度々松山を訪ねた折、不図「終の棲家」は此処だと感じました。15年以上を経て、そろそろ外科医人生の幕引きにかかる予兆を感じ、予てから夢想しておりました、松山での診療所所長に大きく舵を切ったのが、4年前。2度目の大きな転機でした。
松山在住以降は訪問診療医師として、又久万高原町診療所医師として地域の皆様と共に医療に尽くしてきた自負があります。いろいろ勉強もさせて戴きました。未だに足りぬことは多いとは思いますが、一層奮励努力をし、地域の皆様の健康維持に尽力するつもりです。宜しくお願い申し上げます。

[伊予鉄道城南線]大街道駅から徒歩約8分
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